足場メッシュシートの素材と種類
2023/02/01
建設中の建物の周囲に、カバーがかかっているのを見かけませんか?
このカバーは「メッシュシート」と呼ばれ、工事中の作業員や周辺の安全性を守るために設置されています。
今回は足場設置には欠かせない、メッシュシートの素材と種類についてのご紹介です。
足場メッシュシートの素材とは
足場メッシュシートには下記のような厳しい認定基準があります。
網目部分の素材
・合成繊維でかつ難燃性、または防炎加工を施したもの
・日本工業規格A8952(建築工事用シート)に定める防炎性を有するもの
はとめ
・強度や性能に均一性を有し、著しい経年劣化をきたさない材料
編込みロープ
・ナイロン等の合成繊維
その他構造上の基準や強度試験などを、クリアする必要があります。
メッシュシートの種類とは
メッシュシートは「引張り強さ」「伸び」「耐貫通性」により、2種類に分けられます。
1類
主に飛来落下物による危害防止に使用するものであり、メッシュシートのみで使われるシートです。
引張強度は、68.6KN以上の強度が必要とされます。
2類
「改修工事や戸建住宅向け」として使用され、金網などと併用する前提のメッシュシートです。
引張強度0.59KN以上の強度が求められます。
他もさまざまな基準があり、現場によって使い分けが必要となるでしょう。
まとめ
メッシュシートにはさまざまな基準があり、強度によって2つに分類されます。
1類はシートだけで落下物を受け止めるのに対し、2類はシートだけでは強度が足りないため金網などとの併用が前提です。
そのため2類は、主に落下物リスクの少ない低層~中層住宅や塗装などの改修工事で使われます。
メッシュシートは工事現場の状況だけでなく、人通りや環境によっても使い分けが必要です。