足場材のキャットウォークとは
2023/04/15
高いところが好きな猫用の通路をキャットウォークと呼ぶことは、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
実は、工事に使用する足場にも同じ名称の物があります。
今回は、足場材のキャットウォークについてご紹介しましょう。
キャットウォークとは
体育館やビルなど大きな建物の工事・補修をする際、通常の足場では対応できないことがあります。
そのような場合に役に立つのが、キャットウォークです。
部屋の高いところに設置する猫用の通路を、キャットウォークと呼びますよね。
高所用の足場材をキャットウォークと呼ぶのは、そこから来ているのです。
大きな建物の他にも、防波堤・擁壁・橋梁(道路・鉄道などを通すための大きな橋)・ダムなどの工事にも役立ちます。
キャットウォークの仕組み
通常の足場は、支柱となる鋼管に手すりや筋交いなどを連結して設置します。
しかし、現場によってはこの設置方法が取れないこともあります。
キャットウォークなら建造物の躯体に直接支持具を設置して足場を作ることができるため、高所での作業に向いています。
逆三角形の支持具の上に足場となる板を設置して使い、角度を垂直から1割勾配まで現場に合わせて調整できるので斜面にも設置が可能です。
キャットウォークの耐荷重
メーカーによって多少異なりますが、約100~200㎏です。
作業の際には安全を最優先に、積載荷重や注意事項を確認しましょう。
まとめ
工事現場におけるキャットウォークとは、高所に設置できる足場のことをいいます。
逆三角形の支持具の角度を調整して設置できるため、斜面でも問題なく設置できるのがメリットです。
ダムなどの大規模な工事・補修や、大きな建物の補修に役立ちます。